浪費癖を直したい方必見!誰でも実践できる具体的方法8選

2021年7月28日

浪費癖を直したいと思った時に、『昼食に安い弁当を食べようかな?』『今月は無駄遣いをしないようにしよう』などと皆さんは考え、目標を立てるでしょう。このように生活の中で何かを我慢することでお金を捻出する決意をした結果、三日坊主に終わっていませんか?


実は、私もその一人でした。おしゃれな服やブランド物には目がなく買い漁り、好きなご飯を好きなだけ食べ、毎月の収入を使い果たしていました。


しかし、そんな私でも浪費癖が直り、毎月の収入の20%以上をコンスタントに貯金することができるようになりました。ボーナスも含めれば、年収の30%に上ります。


今回は、私が浪費癖を直すためにどのような行動をしたのか、考え方編と実践編に分けて解説します。

浪費癖の直し方(考え方編)

浪費癖を直すにあたって、まず正しいお金の使い方の考え方を持つ必要があるので、はじめに説明します。

なぜ浪費癖を直したいのか明確化する

浪費癖を直す第1ステップは、「なぜ浪費癖を直したいのか明確化する」ことです。なぜなら、目的がなければ節約は絶対に不可能だからです。


『老後資金が2,000万円くらい必要らしいから、とりあえず貯金しよう』という目標と、『3年後に300万円の車が欲しいから、月に10万円貯金しよう』という目標なら、後者の方が2,000万円くらいの金額をなんとなく貯金するよりも、達成の可能性を高く感じませんか?


両者の差は、「お金の使い道」と「期間と金額」を明確化した目標設定ができているかという点にあります。


「お金の使い道」を明確化することで浪費を防ぐモチベーションになります。ダメだと分かっていながら浪費してしまう私たちの意志力では、大きな動機となる報酬がなければなりません。


「期間と金額」を明確化することで目標が具体的になり、1ヶ月、1日単位で何円貯めれば良いのか明らかになります。毎日の節約の効果を肌で感じることができることに加え、人間には心理学用語で目標勾配という、目標の達成が近づくほどやる気が促進される特性を持っているため、短いスパンの目標を達成して成功体験を積むことはモチベーションの持続にも繋がります。


ちなみに私の場合は、『会社員をやめてフリーランスになるための資金作り』というお金の使い道で、期間と金額は『3年以内に200万円』を設定しています。


3年間で200万円を貯めれば、ひとまず自由に暮らすことができると考えるととてもワクワクしますし、誘惑に負けて浪費しそうな時は、『自分の未来を変えるお金だから』ともう一度初心に帰ることで浪費を回避しています。

支出によって得られる価値を考える

浪費癖を直す目的を定めたら、次はお金を使うことによって得られる価値を考えましょう。低価格だからといって必要のない商品や、価値に見合わない高価格の商品を購入してしまうとお金は貯まりません。


例えば、100円ショップに行った時に、『もしかしたら使うかもしれない』と、目当てではない商品を買い物かごに入れていたら、会計が1,000円を超えていたなんて事は誰でも経験があるはずです。

ついつい浪費をしてしまう人はお金を使う際に、価格に囚われてお金を使ってしまうことが多いです。自分の価値観に基づき商品の価値を定義して、価値があると判断した商品だけ購入するようにしましょう。

私はこの考え方を取り入れてから、セール品をお得だからという理由で購入することがなくなりました。安くなったからといって商品そのものの価値が上がったわけではありません。不要なものは価格が下がっても不要ですし、必要なものは価格に関係なく必要だと感じるはずです。

あなたにとって価値がある商品やサービスだけにお金を使いましょう。

見栄を捨てる

見栄を捨てることが浪費癖を直す考え方において最も重要です。

精神論に聞こえるかもしれませんが、事実として見栄を張っている人は浪費をしてしまいます。なぜなら、見栄の張り合いには終わりがなく、一度の浪費によって長期的に満足感を得ることが難しいからです。加えて見栄で買うものは金額が大きいものばかりなので、家計に与えるダメージが大きいです。

そして見栄は、他人の価値観で浪費することに繋がります。

新車の車、新築の家、高級な時計、ブランドバッグ、本当に必要でしょうか。その浪費はあなたの価値観に基づくものでしょうか。他人からの評価を期待して買い物することは、浪費癖を直したいのならやめるべきです。

もちろん、車に乗ることが生きがいの人や、純粋に高級な時計が好きな人もいます。浪費の動機が見栄ではないのであれば購入して良いでしょう。

「良い浪費」と「悪い浪費」を区別する

最後は自分なりに「良い浪費」と「悪い浪費」を区別してみましょう。両者を見分ける方法をそれぞれ紹介します。

「良い浪費」を見分けるポイント

良い浪費と言えるものを紹介すると

・豊かな時間が長く続く浪費 

・予算内である

・自己投資や本、健康


以上の3つが挙げられます。


「豊かな時間が長く続く浪費」とは、旅行やスポーツ観戦など、その時の思い出を後になってからでも楽しめるものを指します。浪費癖を直して貯金をするとしても、やはり心の豊かさを損なう生活はお勧めできません。


極端な話をすると、死ぬ時に一番お金持ちになっても仕方がありません。お金を使うべき時には惜しまず使いましょう。それが、まさに今まで貯めてきたお金を引き出す瞬間であり、その後の貯金のモチベーションに繋がります。


「予算内である」ことも大切です。浪費は生活を豊かにしますが、決められた予算内で浪費をするルールにしなければ、人間の欲望には終わりがないので、高い確率で月の収入ギリギリまで使ってしまうことになるでしょう。浪費癖で悩んでいる人は予算が曖昧だったり、そもそも予算がなかったりする人が大半です。


ここまで、お金の使い方の考え方について学んだあなたなら、予算を立てることで浪費に歯止めをかけることができるはずです。予算を立てたら、その中で自由に浪費してしまいましょう。


「自己投資や本、健康」に関しても良い浪費と言えます。なぜなら、効果が半永久的に続くからです。読書によって得られた知識は消費されることがありませんし、一生付き合う自分の体に対してジムや温泉などでお金を使うことは、将来の生活をより豊かなものにします。これはむしろお金をかけるべき項目ですね。

「悪い浪費」を見分けるポイント

悪い浪費と言えるものを紹介すると

・罪悪感がある浪費

・本当はしたくない出費

以上の2つが挙げられます。

「罪悪感がある浪費」は悪い浪費と言えます。あまりピンとこないと思います。これは、タバコや居酒屋でお酒を飲みすぎること、夜のお店に行くことなどが当てはまります。これら全てに共通する事は、やめたほうがいいと分かっているという点です。お金を使った後に後悔するって、信じられないですよね。

しかし、今回挙げたもの以外にも私たちは往々にして後悔するお金の使い方をしてしまうので、意識して防ぐ必要があります。

「本当はしたくない出費」も悪い浪費に分類されます。『そんな出費しないでしょ』と思うかもしれませんが、これはかなり多いです。

上司からのご飯や飲み会の誘い、友人の誕生日プレゼントやバレンタインデーのチョコなどが挙げられます。これらは必要ありません。快諾するのは尊敬する上司からのお誘いだけ、プレゼントを渡すのは今後も付き合っていきたいと思う相手だけで十分です。

無駄を一つでも多く省くことが、浪費癖を直す意識として不可欠です。

「本当はしたくない出費」については貯金のために意識改革をした私の持論ですのであくまで参考程度に考えていただけたら幸いです。

浪費癖の直し方【実践編】

浪費癖を直す考え方について学んだので、続いては実践編です。

家計簿をつける

これは聞き飽きたことかもしれませんが、家計簿をつけることは浪費癖を直す上で必須です。やはり、現状を把握しなければ「どこを」「どのように」して直せば良いのか全く分からないはずです。まずは支出の大きな項目と、支出の傾向を把握しましょう。


家計簿をつけることは面倒なイメージがありますが、実は便利で楽に使える家計簿アプリがたくさん配信されているので、積極的に活用しましょう。私の場合は、「マネーフォワードME」という家計簿アプリで家計管理をしています。

口座やクレジットカードを登録することで、自動で取引を記録し家計簿が作られる点が便利です。現金でのお買い物もレシートの写真を読み込んで自動で入力されるので、楽に使うことができます。


(iPhone)「マネーフォワードME」インストールはこちら


(Android)「マネーフォワードME」インストールはこちら

支出項目のバランスを整える

家計簿をつけることで支出の傾向が分かるようになったら、家計のバランスを整えるように、支出が大きい項目から改善していきましょう。これにより効果的な節約ができます。

これは支出のバランスを整えることそのものが目的ではありません。効果的かつ楽に支出を抑えるために、出費が飛び抜けて多い項目を重点的に見直し、その結果として支出項目のバランスが整うイメージです。


浪費癖を直そうとすると、食費も光熱費も娯楽費も教養費も、全部我慢して抑えなければいけないと考えてしまいがちです。肩の力を抜いて、支出の大きい項目を中心に出費を抑えることで節約のハードルが下がり、挫折しにくくなります。

予算を組む


支出を把握したので、その金額を元に毎月の予算を決めましょう。


まずは固定費の予算を立てます。固定費は家賃や定額のローン、携帯料金などが挙げられます。これは毎月の金額が変動することがなく、絶対に手元には残らないお金なので、正確に把握する必要があります。


固定費を計算したら変動費の予算を組む前に、貯蓄額を決めて固定費に盛り込みましょう。


浪費を我慢したお金を貯金に回す考え方から、貯金した後に残ったお金を自由に使う考え方へシフトしましょう。「なかったこと貯金」と呼ばれる貯金法です。貯金後に残ったお金でする生活こそが、「身の丈にあった生活」とも言えます。


私は給料日に自動振込設定で定額を貯金用口座に移しています。この貯金法を始めて以来、『今月はお金を使いすぎてしまった…』なんてことが一度も無くなったので、ぜひ「無かったこと貯金」を始めてみてはいかがでしょうか。


最後に変動費の予算を立てましょう。


変動費の予算は気楽に立てて大丈夫です。変動費を細かく管理してしまうと、いつもお金のことを考えることになりますし、「なかったこと貯金」によって既に家計管理に勝利したも同然の状況だからです。


しかし、完全に自由だとどのように予算を立てれば良いかわからないと思います。変動費の予算を立てる上で最も大事なポイントは「平均的な支出レベルを知ること」です。


総務省が行った2019年の家計調査では、2人以上の世帯で


・食費 77,000円

・日用品 9,500円

・衣料費 10,000円

・交通、通信費 40,000円

・教育、娯楽費 28,000円


以上の金額が平均的な支出レベルとなりました。


1人暮らしの場合は大体この半分くらいで予算を組みます。この中で削ってもストレスにならない項目は予算を抑えめに立てて、削ることが難しい項目は平均的な水準の予算を確保しましょう。

お金を自由に使う口座を作る


最後に、変動費の中でも書籍や娯楽費といった自由に使うことができるお金を管理するための専用口座を作りましょう。完全に生活費と区別することで、浪費から生活費を守ることができますし、贅沢をした時の罪悪感が一切なくなり、お金を使うことの楽しさを感じることができます。

まとめ

浪費癖を直すためのポイントをまとめると、「自分の価値観に基づいたお金の使い方を心がけ、支出の状況を可視化し、大きな支出を削りましょう」ということになります。


今回紹介した方法を実践することで、楽しみながら節約をすることが可能になることに加え、自分がどんなことにお金をかけたいのか分かるようになります。

浪費癖を直すことは、金銭的にも精神的にも豊かな生活に繋がります。