ネット銀行はどうやって口座開設するの?ネット銀行の魅力とおすすめ徹底解説!
ネット銀行とは
ネット銀行とは、大手銀行や地方銀行と違い実店舗をもたない銀行のことです。対面でのやり取りはありませんが、カスタマーセンターなどで電話対応をしてくれるので困ったことがあればちゃんと相談できるようになっています。
大手銀行や地方銀行でもインターネットバンキングができるようになり、ネットで24時間残高確認ができるのはネット銀行だけではなくなりました。しかし金利の高さや振り込み手数料の面ではネット銀行のメリットは大きいです。さらに充実したポイントプログラムや、ランク制度、デビットカードの発行もネット銀行の強みです。
ネット銀行のメリット
ネット銀行には実店舗がない代わりに、ネット銀行ならではのメリットがたくさんあります。
メリット1:預金金利が高い
ネット銀行では大手銀行や地方銀行と比べて預金金利が高いです。実店舗がないので人件費がかからず、金利が高くなっているのです。
普通預金は高くないけれど、定期預金で0.2%前後の金利を出しているネット銀行もあります。とくに6~8月、11~12月といったボーナス時期に定期預金の金利を上げていることが多いです。定期預金はリスクなくできるので興味がある人もいるでしょう。ネット銀行の特別金利の時期にまとまったお金を預ければ、ネット銀行のお得感を味わえます。
メリット2:ATM利用手数料
ネット銀行によって手数料無料回数が決まっていますが、月に1回無料のものから最大 回無料のものまで多様にあります。上手く利用すれば毎月ATM利用手数料を全く払わずに現金の引き出しができます。
ネット銀行の多くはコンビニエンスストアに設置してあるATMでの利用が可能です。中にはセブン銀行ATMのみというネット銀行もあるので、口座開設の前に普段利用するコンビニのATMで使えるか確認しておくといいです。
コンビニに設置してあるATMでお金を引き出すのは手数料がもったいないという言う人もいますが、ネット銀行は違います。ネット銀行は土日祝日もATM手数料が無料なのです。さらに便利なネット銀行はゴールデンウィークや年末年始のような時期にもATMの利用が可能になっています。連休前に慌てて銀行にいかなくて済むのもメリットと言えます。
メリット3:いつでもどこでも残高確認ができる
ネット環境があればいつでも残高確認ができることです。通帳の記帳をしていなくて残高がわからない、という事態を避けることができます。クレジットカードの引き落とし前の残高確認もすぐにできます。
メリット4:手数料無料で振り込みができる
ネット銀行は、それぞれの銀行で条件によって振込手数料を無料にしています。条件を満たさないと手数料がかかってしまう銀行もありますが、ほとんどのネット銀行で最低でも月1回無料のことが多いです。
手数料が無料になる条件は残高や取引などからランク付けされて決まります。給与振り込み先に指定するだけで振り込み手数料やATM手数料の無料回数が増えるネット銀行もあります。
新生銀行や楽天銀行では他行からの振り込みでポイントが貯まる仕組みになっています。振込手数料無料回数の多いネット銀行に口座を持っていれば、新生銀行や楽天銀行に振り込みをしてポイントを稼ぐこともできるのです。
メリット5:使い過ぎないデビットカード
ネット銀行の多くはデビットカード機能付きのキャッシュカードを発行しています。デビットカードは、お買い物をするとその場で銀行口座から引き落としをされます。そのためクレジットカードのように使えるけれど、クレジットカードのように使い過ぎる心配がないのです。
銀行の預金残高がなければ利用できないデビットカードですが、残高がたくさんある人は使い過ぎるのかと思うかもしれません。デビットカードは1日の利用上限、1回の利用上限、1か月の利用上限など上限金額を指定することができます。使ってしまうかもと不安に思う人は設定しておくことをおすすめします。
デビットカードはVISAやJCBブランドで発行しているのでこのマークがあるお店やネットショッピングで使うことができます。しかし携帯電話の利用料金のような毎月請求されるもの、ガソリンスタンドでは利用できないので注意してください。
メリット6:独自のポイントサービス
ネット銀行ではそれぞれ独自のポイントサービスを実施しています。楽天銀行では楽天スーパーポイント、SBIネット銀行ではスマプロポイント、新生銀行ではTポイントかdポイントかnanacoが貯まります。銀行のサービスを利用したり他行から振り込みをするだけでポイントを稼ぐことができるのはネット銀行のメリットです。
ネット銀行のデメリット
メリットがたくさんあるネット銀行にもデメリットはあります。ネット銀行が怖い、不安と思う人はこのデメリットを考えてしまうからでしょう。
デメリット1:通帳がない
ネット銀行には通帳がありません。ネット上で取引履歴の確認ができるのですが、やはり通帳を手元に置いておきたいという人もいるでしょう。そういった人にとっては通帳がないにはデメリットとなるでしょう。
しかし、通帳のようになくしてしまうことはありません。磁気不良で読み取りができなくなることもないのです。通帳がないことに不安があっても、慣れてしまえば大丈夫という人が多いのも事実です。
デメリット2:ネットが繋がらないとネットバンキングが使えない
ネット銀行の取引はスマホやパソコンで行うので、インターネットが繋がらないとネットバンキングを使うことができません。滅多にないですが通信会社の障害が起ると、すぐに振り込みをしたかったのにできないという事態になる恐れがあります。
デメリット3:不正アクセスのリスク
ネット銀行を利用するときに不安に思うのが不正アクセスでしょう。これを防ぐために各ネット銀行では様々なセキュリティ対策を行っています。
自分でできる対策としては、IDやパスワードの使いまわしをせず定期的に変更すること、スマホやパソコンにセキュリティソフトを入れることがあります。
ネット銀行の口座開設の方法
実店舗のある銀行では銀行の窓口で書類を書き、ハンコを押しその場で確認してもらえます。ネット銀行は実際に銀行に行くのではなく自分で手続きをするので、はじめての人にはハードルが高いと思うかもしれません。しかし実際はネット銀行の口座開設は簡単なのです。ここでは、ネット銀行の口座開設の方法を紹介していきます。
ステップ1:ネット環境を用意する
ネット銀行というからにはネットの環境が必要です。自宅にネット環境がなくてもスマホがインターネットにつながっていれば問題ありません。ここはまず、誰でもクリアできるでしょう。
ステップ2:口座開設するネット銀行を決める
ネット銀行と言っても、10年以上あるものからここ最近開設されたものまで数多く存在します。それぞれのネット銀行で特徴がことなるので自分がネット銀行を何に使うかや、何を求めているか、使えるATMは生活圏内にあるかなどを考慮して口座開設する銀行を決めてください。
使ってみなければ自分に合うかどうかわからないということもあります。ネット銀行は無料で口座開設ができるのでいくつかのネット銀行の口座を開設して使い分けるのもいいでしょう。
ポイントサイトを利用している人は、利用しているポイントサイトの交換先にあるネット銀行を選ぶといいです。せっかく稼いだポイントなので交換手数料無料のものをおすすめします。
ステップ3:必要事項を入力する
口座開設するネット銀行を決めたら、その銀行のサイトの「口座開設」のボタンを押します。氏名、住所、連絡先など必要事項を入力して申し込み完了です。
本人確認書類は後日郵送される銀行もあれば、写真をアップロードする銀行もあります。本人確認書類はマイナンバーカード、運転免許証、保険証などです。ネット銀行の口座開設には印鑑は不要です。
申し込みが完了するとメールが送られてきます。このメールは万が一のときのために、書類が届くまでとっておきましょう。
ステップ4:口座開設完了のお知らせとキャッシュカードを受け取る
口座開設が完了するとログインや取引に必要なことが記載された書類とキャッシュカードが届きます。書類にはIDやパスワードが書かれているのでなくさないようにしましょう。
ステップ5:ログインして利用開始
書類とキャッシュカードが届いたらネット銀行を利用できるようになります。まずは銀行のサイトにログインしてみましょう。ここでIDとパスワードを初期設定のものから変更できます。アプリを提供しているネット銀行もあるので、ダウンロードしておくと残高確認や取引のときに便利です。
ネット銀行の口座開設はポイントサイト経由がお得
ネット銀行は直接銀行の公式サイトから口座開設ができますが、ポイントサイト経由で口座開設することをおすすめします。ネット銀行の口座開設は無料ですが、ポイントサイトを経由することでポイントを稼ぐことができるからです。
報酬は200~1000円ほどのものが多いです。キャンペーンでポイントが増量になることがあるので、これを狙って口座開設すれば一気に稼ぐこともできます。無料で口座開設ができる上にポイントサイトのポイントを稼ぐことができればお得感が増します。
おすすめのネット銀行
近年ネット銀行の数が増え、どのネット銀行がいいか迷う人もいるでしょう。ここではおすすめのネット銀行と特徴を紹介します。魅力的なポイントサービスを提供している銀行や、金利が高い銀行、手数料無料回数が多い銀行など多種多様です。
おすすめ1:楽天銀行
ネット銀行の中でも知名度の高いのが楽天銀行です。楽天証券とマネーブリッジで紐づけすると、普通預金の金利が定期預金並みに高くなるのが人気のポイントです。楽天銀行はデビット機能付きキャッシュカードを発行していてVISAブランドとJCBブランドから選択することができます。
ハッピープログラムという名のポイントプログラムを実施しており、対象の取引に対して楽天スーパーポイントがもらえます。もらえるポイントは楽天銀行の会員ランクによって変動しますが、ランクが上がると1取引で3ポイントもらうことができます。
資金引越定期預金というサービスがあり、楽天銀行と同名義の他銀行の口座から資金が移動(振り込み)すると優遇金利で1か月定期預金ができます。優遇金利が適用されるのは振り込みがあった月の申し込みのみなので注意が必要です。
おすすめ2:住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行はスマプロポイントという独自のポイントサービスを実施しているネット銀行です。SBIネット証券と紐付けしたSBIハイブリット預金に預金をすると、金利がアップする上に毎月利息を受け取ることができます。
会員ランクによってATM手数料や振り込み手数料無料回数が決まります。振り込み手数料無料回数が最大15回というのが驚きのネット銀行です。会員ランクの条件はデビットカード利用金額やハイブリット預金に残高があること、外貨預金の残高など多様です。
スマプロポイントは給与振り込み、口座振替、定額自動入金の利用や、デビットカード利用金額の還元で付与されます。ポイントは現金に交換できるのでポイントの使い先に困ることはないです。ネット銀行のデビットカードでは珍しいマスターカードを発行してるのも魅力です。
おすすめ3:ソニー銀行
ソニー銀行は他のネット銀行にはない、積立定期預金が魅力のネット銀行です。毎月設定した金額を積み立てられるので無理なく貯金ができるようになります。ボーナス時期には定期預金や積立定期の金利がアップすることが多いので要チェックです。デビットカードの発行も始まり、ネット銀行としての人気はますます高まっています。
おすすめ4:GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行は2018年にサービスが始まった、まだ新しいネット銀行です。しかし後から登場したネット銀行だからこその魅力がたくさんあります。セキュリティの高さも定評です。
GMOクリック証券と紐付したコネクト証券に入金すると普通預金の金利が定期預金並みに高くなるのが魅力のひとつです。VISAブランドのデビット機能付きキャッシュカードを発行しており、会員ランクによって還元率が変わります。
おすすめ5:ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行はネット銀行の先駆けとなった銀行です。セキュリティ面では、トークンを使ったワンタイムパスワードを利用していて万全の体制を取っています。外貨預金の手数料が低いことや、ヤフオクを利用する人にとってのメリットも大きいです。
ジャパンネット銀行はデビット機能付きのキャッシュカードを発行しています。Tポイントを現金にできる唯一の銀行です。
おすすめ6:新生銀行
新生銀行はネット銀行の中でも実店舗がある珍しい銀行です。新生銀行はポイントプログラムを実施しており、対象のサービス利用でポイントがつきます。ポイントはTポイント、dポイント、nanacoの中から選ぶことができるのが魅力的です。
ATMでの引き出し手数料無料の条件は他より厳しいですが無条件で月1回振込手数料が無料になっています。2週間で満期を迎える2週間定期預金も人気のひとつです。