今からでも遅くない!太陽光発電投資(ソーラー発電投資)とは?メリットデメリットを徹底解説!
「太陽光発電投資って聞いたことはあるけど、具体的にはどういう投資方法なの?」
「昔、流行っていたけど今さらやっても、利益にならないんじゃない?」
今回の記事は、こんな風に思っている人の疑問を解決していきます。
結論から言いますと、太陽光発電投資(ソーラー発電投資)は、まだまだ魅力的な投資方法です。
お金を増やす為に、投資は効果的です。投資の中にも株式投資や不動産投資などありますが、太陽光発電投資を選択した場合、どのようなメリットが期待できるのか。また、どのようなリスクがあるのかを徹底解説していきます。
太陽光発電投資(ソーラー発電投資)とは?
2012年にFIT制度(固定価格買い取り制度)という20年間売電価格を固定するという制度がスタートしました。FIT制度導入により、太陽光発電投資が2012年より一気に広がり始めました。
太陽光発電投資とは、ソーラーパネルを使っての投資方法で、不動産投資や株式投資より安定性が高く、かつ利回りも11~12%と比較的高かった為、当初大変人気だった投資方法です。
当初、定額出力10kW以上50kW未満が、一番人気があり、2,500万円前後で設置することができました。2012年の買取価格も40円/kwと高かった為、安定的かつ高い利回りに、サラリーマン達が競って投資を始めていました。
しかし、現在は50kw未満の低圧太陽光発電の全量売電の認定が終了してしまっています。2020年度からは、50kw未満の低圧太陽光発電は地域活用要件が設けられ、全量買取だった制度から余剰買取の制度へ変更になっています。
しかし、50kw~250kw未満であれば、現在も全量売電のFIT制度を利用することができます。
太陽光発電投資(ソーラー発電投資)はもう遅い?
「今さら太陽光発電投資は遅すぎる」「今から始めても太陽光発電投資で利益は得られない」という声が聞かれるようになりました。なぜそのように言われているのでしょうか。
FIT単価を過去と比較してみましょう。
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021 年 |
40円/kw | 36円/kw | 32円/kw | 29円/kw | 24円/kw | 21円/kw | 18円/kw | 14円/kw | 13円/kw | 12円 /kw |
2012年40円/kwで売却できた電力が、2021年だと12/kwまで価格が下がってしまっています。当初の価格であれば太陽光発電投資は儲かると思う人が多かったですが、現在の価格だと利益を出せないと考える人の方が多いです。
また、FIT単価以外の理由として、FIT制度の改正により、今まで太陽光発電投資で主流だった10kW以上50kW未満が、30%以上は自家消費し、災害時では、地域で使えるよう自立運転機能付パワコンをつけなければならないという2つの条件が追加されたからです。
では、太陽光発電投資を今後始めても利益を確保することは難しいのでしょうか?
太陽光発電投資(ソーラー発電投資)の今後の可能性
太陽光発電投資では、今後、中古市場が活性化していく見込みがあります。理由として、2019年度までに取得した売電権利を取得している発電所や土地は、前の制度のまま全量売電ができます。
FIT制度改正前に、今後の販売用に大量に売電権利を持っている土地を取得している事業者がいます。全量売電の権利を持っている土地を買い取り、発電所を設置することによって、申請した時のFIT単価で収入を得ることができます。
また、FIT制度は20年間固定の金額で電力を売却できることから、たとえば、2012年の40/kwの全量買取の権利がついた太陽光発電所や売電権利がついた土地を権利ごと買い取ることで、当初のように、安定した高利回りを出すことが可能になります。
当初、売電権利がついた土地を取得したが、発電所を設置せず、実際に稼働していないケースが非常に多くありました。稼働せず利益を出していないが、権利だけを持っている優良事業者から、土地を買い取ることは十分に可能です。
太陽光発電投資(ソーラー発電投資)のメリット
太陽光発電投資をおこなうメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
順番に説明していきます。
1、安定した収入を得られる
電力会社が20年間当初の価格のまま買い取ってくれることを国が保証している為、圧倒的な安定性があります。
不動産投資の場合、最初の1、2年は利益を出していても、途中から空き家が出てきてしまい、利益を回収しつづけられないというリスクがあります。
20年間の期間、買取価格が変わらないのは、他の投資方法でありえません。将来設計も立てやすく、収益の見通しもつくことから、安心して事業を始めることができます。
2、管理に手間がかからない
太陽光発電投資は、ソーラーパネルなどの定期的なメンテナンスをおこなう必要があります。しかし、メンテナンスを業者に委託してしまえば、後はおまかせすることができ、自分はほぼ何もする必要がありません。
自分でメンテナンスする必要がないので、収支のよい土地を自宅からの距離を気にせず購入することができます。
コストを抑えるために、自分で管理することも、もちろん可能です。手間をかけるか、業者に委託して、おまかせ運用するかを選択する自由があることは大きなメリットです。
また、株式投資と違い日々株価の変動や情勢をチェックする必要もないですし、不動産投資のように、入居者とのトラブルに巻き込まれる心配もありません。
3、金利上昇など経済の影響を受けない
金利上昇や誰もが予想できなかったコロナなどの影響で世界的に影響が出たとしても、太陽光発電投資は、ほぼそれらの影響を受けません。
太陽光発電投資は、太陽のエネルギーにより発電しますので、影響を受けるのは、自然のみです。金融情勢や社会情勢を気にする必要がありません。
4、金融機関からローンの融資が通りやすい
太陽光発電投資は、20年間固定価格での買取が国で保証されていますので、圧倒的な安心感あります。
その為、金融機関からの太陽光発電投資用にローンを組むことが、比較的に通りやすくなっています。
太陽光発電投資(ソーラー発電投資)のデメリット
太陽光発電投資のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
リスクをしっかりと確認していきましょう。
1、すぐに利益が得られない
太陽光発電投資は、長期的に運用することで利益を回収していくことになります。その為、短期的なリターンはありません。
計画的に資産保持し、投資額以上の利益を回収するのに、10年程度は必要とされています。
ローリスクハイリターンを目指すためには、最初の土地選びから発電所や管理する事業者選びを間違えないようにする必要があります。
運用自体に手間がかかりませんが、その分、最初に長期的な計画をしっかりと立てることが重要です。
2,自然の影響を受ける
太陽光発電施設は、落雷による故障や、台風による発電設備の破損や故障、豪雨による土砂崩れに巻き込まれるなど、自然災害の影響を大きく受けます。
しかし、自然災害による被害は、保険に加入することで、あまり大きな問題ではなくなります。
また、自然災害まではいきませんが、雑草対策が必要になってきます。ほったらかしにしてしまうと、すぐにソーラーパネルの高さまで伸びてしまいます。
除草剤をまくことや除草シートを敷くことである程度、雑草が伸びるのを抑えることができますが、長年ほったらかしにはできません。自分定期的に草刈りにいくか、業者に委託する必要が出てきます。
その他にも、太陽が出ることでエネルギーを発電しますので、梅雨の時期が長く、曇りや雨の日が多いとその分、一定期間発電量が低下します。
3、利回りの低下
2012年当初の利回りは、11%から12%と高く、安定的かつ長期的に高い利益を確保できることから、大変人気がありました。しかし、現在の利回りは、約9.5%まで低下しており、当初のような利益を確保するのは難しくなってきています。
利回りを高くするためにも、ローンを組む際は、慎重に選ぶことをおすすめします。投資を始める際に、フルローンを組むのか、自己資金を半分出すのかにもよっても、キャッシュフローが変わってきます。
金利1%の融資を5,000万借りるのと、半分の2,500万円借りるのでは、年間支払う金額が25万円も変わってきます。固定より変動にすることでも、金利を低く抑えることができます。
また、当初のような利益を確保する為にも、FIT単価が高い売電権利がついている土地や発電所を買い取っての運用を目指しましょう。
まとめ
太陽光発電投資は、常に株価の変動や社会情勢に気を配る必要のある株式投資に比べて、メンテナスを業者に委託できることから、運用に手間がかかりません。
また、不動産投資のように、空室になるリスクや入居者とのトラブルに巻き込まれる心配がなく、安心て取り組める事業です。
FIT単価が下がったことや50kw未満の低圧太陽光発電の全量売電から余剰買取に変更になったことで、太陽光発電投資は今さら遅いと言われています。
しかし、全量売電の売電権利がついている土地やFIT単価が高い権利がついている物件を買い取ることで、十分に安定的な資産運用をすることが見込める投資方法です。