投資初心者におすすめの投資商品は?投資商品ごとに特徴を解説
投資は、「資本を投げる」と書くように「現在のお金を投じることで、将来的に得られるお金を増やす行為」のことです。
では「お金を投じる」先には、どのような種類があるのでしょうか。初心者の方が、まず思いつくのが「株式投資」だと思いますが、それ以外にも「投資信託」「ETF」「不動産投資」など、種類はいろいろあるのです。
これからの時代、投資が必要不可欠なものだと頭では分かっていても、初心者の方は「どの投資商品を選べばいいか分からない」というのが本音だと思います。
この記事では、代表的な投資商品を取り上げて、それぞれの特徴や注意点をお伝えするのに加え、初心者でも始めやすい投資商品についても言及しています。
投資は、時間を味方にすることが成功の秘訣です。悩んだあげく、なかなか投資を始められないことを「機会損失」と言い、せっかくの時間を無駄にしています。
この記事を通して、それぞれの投資商品の特性を理解して、自分に合った投資商品を見つけましょう。商品さえ選択できれば、あとは商品を購入するだけ!これであなたも投資家デビューすることができます。
本記事をしっかり理解して、投資家としての第一歩を踏み出しましょう。
投資の種類を確認する前に!初心者が知っておくべき利益の仕組み
投資は、「将来の利益を見込んで、現在の自己資金を投入すること」は、皆さんも知っていると思います。
では、「どういった仕組みでお金が増えるの?」と質問されたら、みなさんは自信をもって答えることができるでしょうか。
ここでは、投資の本質とも言える「お金が増える仕組み」を解説しています。この仕組みは、すべての投資商品に共通する考え方なので、投資商品の紹介に入る前に説明したいと思います。
投資商品で利益が生まれる仕組みには、インカムゲインとキャピタルゲインの2つがあります。
インカムゲイン
インカムゲインは、投資商品をホールド(保有していること)することで手に入る利益のことです。
例としては、不動産オーナーがマンションを貸し出すことで、毎月入ってくる家賃収入が挙げられます。他には、配当株という種類の株式も存在します。これは、株式会社が利益の一部を株主へ還元するもので、株式を保有しているだけで報酬を得ることができます。
「投資=安く買って、高く売る」と思いがちですが、優秀な投資商品であれば、長期にわたってホールドするだけで、毎回安定した利益をもたらしてくれるのです。投資商品を売らなくても、利益は得られることを忘れないでください。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインは、投資商品を売買することで手に入る利益のことです。
初心者の方もイメージしやすいと思いますが、ざっくり言えば「安く買って、高く売る」という手法です。
不祥事が明るみに出たため、株価が暴落した企業があるとしましょう。暴落のタイミングで、この企業の株式を購入し、株価が上昇したタイミングで売却すれば、その差額をまるまる儲けることができます。
キャピタルゲインは、インカムゲインよりも大きな儲けを出せる可能性がありますが、逆に大きな損失をまねくこともありえます。キャピタルゲイン狙いで投資商品を購入する際は、より慎重に商品を選ぶ必要があります。
投資商品ごとに特徴を解説【初心者が始めやすい商品も紹介】
投資と聞くと、一般的に株式投資や不動産投資などをイメージされる方が多いと思います。これらも立派な投資商品ですが、ほかにも多様な投資商品が世の中には存在します。
ここでは、投資商品ごとに特徴を解説しています。また、投資初心者が始めやすい商品もご紹介しているので、投資デビューするときの参考にしてください。
株式投資
企業が発行する株式は、企業業績や景気などによって常に上下を繰り返しています。そこで、株価が安い時に購入し、高くなったら売却することで、その差額分を儲けにできます。後述する債券などに比して、増減の振れ幅が大きい特徴があります。つまり、大きく儲ける可能性も、大きく損する可能性もある、ということです。
また、株式によっては、配当金や株主優待などを得られる商品もあるので、このインカムゲインを目的に株式を購入する場合もあります。
債券投資
債券は、国や企業が資金を調達のために発行する借用書のことです。国が発行する国債、企業が発行する社債があります。
特徴は、購入する前から、利子、返済期日(償還日と言います)などが決まっていることです。元本保証の商品も多く、大きく利益をあげることはできない代わりに、損失をこうむることも少ないのです。
投資信託
投資信託は、株式や債券などの詰め合わせパックと考えてください。
投資信託は、資産運用会社が、みなさんから集めたお金を使って、資産を運用する仕組みになっています。このとき運用対象となる資産は、さまざまな国のさまざまな商品に分散されます。分散投資をすることで、投資先の景気や業績によって受ける影響を小さくすることができます。つまり、投資先の分散がリスクの分散につながる、ということです。
投資家が個人で分散投資をしようとすると、多額の資金が必要になります。一方、投資信託は、多数の投資家が出し合った資金で商品を購入するため、少額の資金で分散投資が可能になります。
不動産投資
不動産投資は、投資用アパートやマンションなどを購入し、それを貸し出すことで毎月の家賃収入を得る投資商品です。また、建物や土地自体の価格が上昇することを期待して購入し、実際に上昇すれば売却して利益を得る手法もあります。
特徴は、多額の資金が必要なことです。土地や建物は高価な商品なので、手持ちの資金だけでの購入は難しいです。そのため、銀行からの借入金を利用して、不動産を購入することが多く、これを専門用語で「レバレッジをかける」と表現します。不動産投資は、このレバレッジが特徴の投資商品ですが、費用が大きくなることには変わりないので、投資初心者にはあまりお勧めできません。
投資初心者におすすめの投資商品
いろいろな投資商品をお伝えしましたが、初心者でも始めやすい投資商品はどれなのでしょうか?
結論を言ってしまうと、「投資信託」が初心者におすすめの投資商品になります。
投資信託は、資産運用会社が、みなさんに代わって資産を運用してくれる商品です。資産運用のプロが、初心者の皆さんに代わって資産を運用するので、こんなに頼もしいことはないと思います。プロに運用してもらっている間に、みなさんも投資や経済について勉強を続けることで、ゆくゆくは自分一人の力だけで資産を運用できるようになるでしょう。
また、現実的に考えて、毎日働きながら資産形成をするのは、簡単なことではありません。なかなか資産形成に時間を使えない方も多いと思います。
投資信託は、最初に商品さえ購入してしまえば、面倒な運用を運用会社に一任することができます。ときどき資産の増減を確認するだけで済むので、最小限の労力で最大の成果を得られる点が魅力的な商品です。
また、少額からの運用が可能なので、毎月コツコツ投資する「積立投資」にも向いています。積立投資は複利効果に期待でき、利益が利益を生むので、老後に向けた長期の資産形成に有用です。
運用を任せる分、手数料がかかってしまいますが、運用をプロに任せることのメリットの方が大きいと言えます。
この記事を読んでいる方は、「投資で一発逆転の大儲けを!」というより「将来に向けた資産形成を!」という人のほうが多いのではないでしょうか。投資信託は、そのような長期目線の資産運用に適した投資商品になります。
まとめ
今回は、初心者におすすめの投資商品をお伝えしました。
投資商品にはいろいろな種類があるので、投資初心者はどれを購入すべきか迷いどころだと思います。
その中で投資信託は、プロの運用会社に資産の運用を任せることができ、少額から運用可能なため、初心者におすすめの投資商品と言えます。また、積立投資にも向いており、老後に向けた長期の資産形成に適している点も、おすすめしやすいポイントでした。
おすすめの投資の始め方は、投資信託で投資家デビューをしつつ、同時に投資や経済の勉強を始めることです。この方法を用いれば、機会損失することなくスタートを切ることができ、将来的には個人での資産運用にもチャレンジできるようになるでしょう。
みなさんの投資家デビューを心待ちにしています。