「楽天経済圏」終了のお知らせ?!「楽天ゴールドカード」改悪の具体的な内容とは
楽天グループは生活に密接した様々なサービスを提供しており、非常に身近な存在です。楽天市場や楽天でんきなどをはじめとして、楽天のサービスを使いこなし「楽天経済圏」で生活している方も多いでしょう。ポイント還元率が高く魅力が大きい楽天経済圏ですが、残念なことに2021年4月より改悪が行われています。
上手に楽天サービスを使うことができれば非常に効率よくポイントを貯めることができるので、貯まったポイントを生活費に充てていた方も多いのではないでしょうか?スーパーポイントアッププログラムを利用することで、ポイント還元率が購入金額の1%から最大16%まで上昇するため、他のクレジットカードやポイントカードと比較すると圧倒的に効率よくポイ活ができていました。
しかし、2021年に実施された諸改悪により、楽天ユーザーからは多くの落胆の声が上がっているため、しっかりと確認して自分がどの程度の影響を受けるのか把握しておくべきです。
今後も改悪の流れは続いていく可能性があることから、日々の生活を豊かにするためにも情報収集はしっかりと行いましょう。
今回の記事では、楽天ゴールドカードの改悪をはじめとする、楽天経済圏の現状や対策について解説していきます。
「楽天ゴールドカード」改悪の内容
楽天経済圏では様々な改悪が行われていますが、中でも楽天ゴールドカードの改悪が代表的です。
まず、楽天ゴールドカードの改悪内容について見てみましょう。
「楽天ポイント」倍率が「4倍→2倍」に
2021年3月までは楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物した場合、4%のポイントが還元されていました。しかし、2021年4月からは同じケースで買い物をした場合のポイント還元率が2%に下がりました。
つまり、ゴールドカードで買い物をした際のポイント還元率が2%も減ってしまったので、これは非常に大きな改悪と言えるでしょう。
なお、ゴールドカードではなく通常の楽天カードで買い物をした場合の還元率も2%なので、楽天ゴールドカードは通常カードと同じ還元率になりました。これでは、ゴールドカードを持つ意味がありませんよね?
楽天ゴールドカードの年会費は税込み2,200円なので、このまま楽天ゴールドカードを保有し続けるメリットはかなり薄くなったと言わざるを得ません。ポイ活の失敗例によくあるパターンに「ポイント欲しさに無駄な買い物をしてしまうこと」が挙げられるため、ゴールドカードの保有に拘ってしまうのは危険と言えるでしょう。
とはいえ、楽天サイドも改悪をするだけでは顧客が離れてしまう点を理解しており、以下のような代替サービスを展開しています。
代替サービスの内容
代替サービスは2つあり、「お誕生月サービス」「年会費の返金」があります。
まず、「お誕生月サービス」についてですが、これは誕生月に楽天市場か楽天ブックスで楽天ゴールドカードを使って決済すると、ポイントがプラス1倍されるサービスです。お得なサービスに見えますが、元々の還元率が4%であったこと、また誕生月しかメリットが受けられないことを考えると魅力は薄いと言わざるを得ません。
また、2,000ポイントと獲得上限が設けられている点もネックであり、誕生月をチャンスと捉えて一気にまとめ買いをして荒稼ぎをしようにも限界があります。つまり、お誕生月サービスだけで年会費の2,200円を回収することはできないため、魅力的なサービスとは言えないでしょう。
続けて、「年会費の返金」についてですが、これは2021年1月14日までに楽天ゴールドカードに入会した方に対して、年会費の返金と請求停止に応じるサービスです。
楽天ゴールドカードよりも年会費が高いカードは多くあるため、年会費2,200円は特段高いわけではありません。しかし、以前までのお得なサービスを受けてきた方にとって、今回の改悪で「以前までの価値は無い」と判断する方は多くいるでしょう。
これは楽天サイドからしたら顧客を繋ぎ止めておくための苦肉の策と言えますが、顧客サイドからすると利用しているサービスを一方的に改悪されたことに他なりません。
つまり、年会費を返金する対応はお得なサービスと評価することはできず、特段大きなメリットとは言えないでしょう。
他の改悪内容
楽天ゴールドカードのポイント還元率の改悪の他にも、2021年1月や2月にも様々な改悪が行われています。
例えば、楽天ペイのポイント付与率引き下げ・楽天TVがスーパーポイントアッププログラム対象外になるなど、以前よりもポイントが貯まりづらくなっているのです。これらの点を大きなネックに感じている方であれば、楽天経済圏に残るべきか否かを冷静に判断するタイミングと言えます。
楽天サービスを利用している方の中でも「改悪が行われていることを知らなかった!」という方は多くいるため、今後の動きも要チェックです。
「楽天ゴールドカード」所持者は今度どうする?
楽天ゴールドカードの改悪について紹介してきましたが、引き続き所持する価値はないのでしょうか?
続いて、現在楽天ゴールドカードを所持している方の対策法について紹介していきます。
「楽天プレミアムカード」にアップグレードする
楽天カードには「通常の楽天カード」、「楽天ゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」の3種類があります。
今回の改悪に伴ってゴールドカードのメリットがかなり削られてしまったので、楽天経済圏を引き続き活用したいという方は楽天プレミアムカードにアップグレードすると良いでしょう。
楽天プレミアムカードは年会費が税込11,000円とかなり高額ですが、それに見合った特典が多く受けられるので、日常で楽天サービスを使う機会が多い方は検討する余地があります。楽天プレミアムカードの特典としては、還元率が通常カードより2%高い・国内空港ラウンジが無料で利用できる・海外空港ラウンジで使えるプライオリティ・パスが無料で申し込める・国内外旅行のカード付帯保険の補償額が5,000万円で一般的なカードよりも手厚い、といったものが挙げられます。
旅行が好きな方にとっては特にメリットが大きく、魅力を感じやすい内容と言えるでしょう。特に、プライオリティ・パスは1,300箇所以上の空港ラウンジを利用することができ、通常であれば429ドルの年会費がかかることを考えると海外旅行や海外出張が多い方には非常におすすめです。
さらに、毎週火曜日と木曜日に楽天市場で買い物をすることで還元率が最大+1%される「楽天市場コース」、楽天トラベルを利用した際にカード決済をすることで還元率が最大+1%される「トラベルコース」、楽天TV・楽天ブックスを利用することで還元率が最大+1%される「エンタメコース」の3つの優待コースも利用できます。
日々の生活アイテムを楽天市場で購入している方や、旅行の際には毎回楽天トラベルを活用している方などは、年会費11,000円を支払うだけの価値があると言えるでしょう。
「楽天通常カード」にダウングレードする
そこまで楽天サービスを使わない方や海外出張がほとんど無い方であれば、楽天プレミアムカードにするメリットはほとんどありません。そのため、年会費がかからない「楽天通常カード」にダウングレードするという選択肢も持っておきましょう。
楽天通常カードであっても、他社カードよりも優れている還元率1%の恩恵を受けることができ、また楽天Edyが付帯していることから電子マネー決済でもポイントを貯めることが可能です。また、楽天モバイルや楽天証券などの他の楽天サービスを活用することで最大8%の還元を受けることができるため、年会費が無料のカードの中では最高クラスのサービスを受けられます。
楽天市場でなくとも、町中では楽天ポイントを貯めることができる店舗が多くあるため、年会費というコストが発生しない以上は通常カードを保有するだけでメリットを享受できるはずです。自身の生活スタイルと照らし合わせながら、どのカードに変更するべきか判断してください。
まとめ
楽天ゴールドカードの改悪をはじめとして、様々な楽天サービスの改悪情報についてお伝えしてきました。以前までの楽天カードは年会費を上回るリターンを期待できる魅力的なカードでしたが、今般の改悪に伴ってその価値は大きく落ちたと言わざるを得ません。
とはいえ、それだけで楽天経済圏が終わったわけではなく、楽天プレミアムカードへのアップグレードや、楽天通常カードへのダウングレードで引き続き恩恵を受けることが可能です。特に、通常カードは年会費というコストが不要でありながら、他社カードより効率よくポイントを貯めることができるため、保有し続けるメリットは大きいでしょう。
今後もサービスの改悪が行われる可能性は大きいため、申し込んで放っておくのではなく、こまめにホームページなどで情報収集することをおすすめします。適宜「自分は引き続き楽天経済圏に残るべきか」を考えて、ベストな選択をしていきましょう。
楽天ユーザーにとっては大きなニュースなので、こちらの記事を参考にして自身の生活に役立ててください。