【初心者向け】株式投資の手法にはどんな種類がある?

「株式投資の手法」と聞いたとき、みなさんはどのようなイメージを抱くでしょうか。おそらく、多くの方が「株を安いときに買って、高いときに売る」と答えると思います。

この手法は、たしかに株式投資の代表的な利益の上げ方の一つですが、あくまで株式投資の一面にすぎません。

株式投資の分類には様々な切り口があり、「短期投資vs長期投資」「現物取引vs信用取引」「国内株式vs外国株式」など、挙げだせばきりがありません。

今回の記事では、数ある株式投資の分類のうち、いわゆる「投資スタイル」について解説したいと思います。「投資スタイル」とは、「投資における基本的戦略」と理解してください。

いずれの株式投資スタイルでも、売買するのは国内・外国の企業が発行する株式です。この株式を頻繁に売り買いしたり、長期的に保持したりすることで利益を享受するのは、すべての投資スタイルで共通しています。しかし、基本的戦略が異なれば、ターゲットにする企業や保有期間などにも差が出てくるのです。

本記事では、代表的な投資スタイルである「バリュー株投資」と「グロース株投資」について解説したいと思います。いずれの投資スタイルにもメリット・デメリットがあり、「この投資スタイルが最も良い!」ということはありません。それぞれの投資スタイルの特性を理解し、「個人の性格や目的にあった投資スタイルを見つける」ことが大切なのです。

本記事を読んでいただければ、必ず「コレは!」と思える投資スタイルに出会えるはずです。自分の投資スタイルが確立できれば、資産の運用効率もアップします。お気に入りの投資スタイルを見つけて、一緒に「人生100年時代」を乗り切りましょう!

グロース株投資

グロース株投資は、今後の高い成長が見込まれる企業に投資するスタイルのことです。グロース投資の基本的な考え方は、「その企業の売上や利益が、市場の平均よりも高い評価を受けている」銘柄に好んで投資をすることです。

このような企業の特徴としては、革新的なサービスや商品を提供し続けて、マーケットのシェアを急拡大していることが挙げられます。代表的なグロース銘柄といえば、アメリカの「GAFA」が有名でしょう。グーグル(Google)、アップル(Apple)、フェイスブック(Facebook)、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)の4社の頭文字を取って、「GAFA」と呼びますが、GAFA4社はいずれもIT先端企業として、みなさんにも馴染みが深いと思います。

このようなグロース企業は、高い成長率が期待できるので、投資家からの人気も高いのです。その人気を反映するように、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの株価指標が、平均よりも高い傾向があるのも特徴的です。

グロース株投資のメリット

グロース株投資最大のメリットは、多大なキャピタルゲイン獲得のチャンスがあることです。目論見通りに企業の業績が成長すると、その上昇トレンドは継続し続ける傾向があります。よって、短期間に株価が数倍にもなることも珍しくありません。株価が成長したところで売却をすれば、その差額分の利益(キャピタルゲインと呼びます)を手にできるのです。

業績が右肩上がりの企業の見つけ方は、財務表を確認することがポイントです。財務内容がしっかりしている企業であれば、今後の高い成長性が期待できるだけでなく、大幅な下落をすることも少ないはずです。

また、グロース株投資は短期間で大きな利益を得られる点も魅力です。その企業だけでなく、市場全体の景気が上向きなときは、株価の急激な上昇が期待できるのです。

グロース株投資のデメリット

グロース株投資のデメリットとしては、配当金が低い、または完全に無配当な銘柄が多いことです。グロース株に該当するような企業は、常にイノベーションを起こすために、利益を株主には還元せず、設備投資など更なる企業拡大のために使う傾向があります。

そのため、グロース株投資はインカムゲイン(保有し続けることで得られる利益のこと)よりも、キャピタルゲインを主体とした投資手法なのです。

また、グロース株銘柄は非常に人気が高く、たくさんの投資家が購入したがります。そのため、株価が割高なことが多いことが、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)といった指標をから読み取ることができます。簡単に言えば、「すでに株価は高いけど、もっと上昇するかもしれない」と期待して、多くの投資家から資金が流入するということです。

加えて、グロース株はボラティリティ(変動性)が高い傾向にあります。つまり、「よく動く株価」ということです。「これからもっと株価が上がるかも」という期待が大きい反面、企業の決算内容がその予想を裏切った場合は、株価が暴落する可能性があるのです。そのため、グロース株投資においては、リスク管理がより大切になってきます。実際に投資を始める前に損切りの額を決めるなど、対策を講じておくことは必須と言えるでしょう。

しかし考え方によっては、暴落の時こそ株を買うチャンスとも言えます。「株価が安い時に仕込み、高くなったら売る」という、株式投資の王道ともいえるのがグロース株投資になります。

バリュー株投資

バリュー株投資とは、本来の価値よりも割安な(バリュー)株を購入し、その値上がりに期待する投資手法のことです。つまり、グロース株と同様にキャピタルゲインを狙った投資手法になります。

バリュー株投資は、前述したグロース株投資と比較されることが多く、両者ともに「キャピタルゲイン」に期待した投資手法のため混同しがちです。この2種類の投資手法の根本的な違いは、企業の「割安性」と「成長性」のどちらに重きを置くか、という点にあります。

つまり、「本来の企業価値はもっと高いはずなのに、低い株価で推移する割安株」に期待するか、「今後も引き続き成長するであろう企業の株」に期待するか、という違いがあります。

バリュー株は、本来の価値よりも割安で放置されているため、現在の株価から下落するリスクは低く、投資家が本来の企業の価値にに気が付くことで、株価が上昇する銘柄です。こうした割安株を発掘し、適正な株価までの上昇幅からリターンを得るのが、バリュー株投資の戦略になります。

バリュー株投資のメリット

バリュー株投資の対象となる銘柄は、「投資家の多くが企業の価値に気付いていない銘柄」です。そのため、資金流入は比較的少なく、安定した株価を推移する傾向があります。

そのため、一度購入してしまえば、基本的には放置が可能で、長期投資に向いている投資手法ともいえます。日中は本業が忙しいサラリーマンや、家事・育児におわれる専業主婦にもおすすめすることができます。

また、享受できる利益は値上がり分のキャピタルだけでなく、銘柄によっては配当金・株主優待の旨味もあります。

加えて、含み損のリスクが低い点も大きな魅力です。先ほども出てきましたが、そもそもバリュー株とは、適正株価よりも低い株価で推移している株式です。そのため、これ以上の下落は考えにくく、含み損のリスクも最小限にできます。

バリュー株投資のデメリット

最大のデメリットは、「割安株をみつけるのが難しい」ことです。

当たり前ですが、価値ある企業の株式であれば、自分以外の投資家もこぞって購入するはずです。周囲の投資家を出し抜いて、自分だけがその企業の価値に気づく必要があるため、相応の目利き力が必要と言えるでしょう。

また、利益を享受するまでに時間が必要なこともデメリットといえます。先ほどの「長期投資に向いている」の裏返しになりますが、現在人気がない銘柄が上昇するまでには相応の時間を要します。デイトレードのように、「短期間で大きく稼ぐ」投資手法ではないため、「購入したら保有し続ける」忍耐力も必要と言えるでしょう。

まとめ:投資手法は特徴を理解して、自分に合ったもので始めよう

今回の記事では、株式投資の投資手法についてお伝えしました。

株式投資は、その切り口によって幾つもの分類方法がありますが、今回は「投資スタイル」という目線から、「バリュー株投資」と「グロース株投資」について深堀りしました。

どちらの投資スタイルが優れているというのではなく、それぞれの特性を理解した上で、個人個人に最適なスタイルを見極めることが大切です。「どの銘柄に投資しようか?」と考える前に、ぜひご自身の投資目的や性格について分析をしてみてください。

自己分析をすれば目標が決まり、目標が決まれば手段がきまります。手段は、すなわち投資スタイルのことです。相性の良い投資スタイルが見つかれば、今以上に株式投資も楽しくなると思いますよ。

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Posted by chicchixp