岡三オンライン証券の特徴は?メリット・デメリット、使いやすさを解説
岡三オンライン証券は、岡三証券グループに属するネット証券です。岡三オンライン証券の最大の特徴は、「充実した投資情報」「人気の高い取引ツール」「約定100万円まで取引無料」にあります。
今回の記事では、岡三オンライン証券の概要と、具体的なメリット・デメリットについて解説しています。証券会社選びでお悩みの方、岡三オンライン証券に興味のある方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。どうぞ参考にして下さい。
岡三オンライン証券とは
岡三証券といえば、創業90年を迎えた老舗証券会社として有名です。「岡三オンライン証券」も同じ岡三証券グループに属するネット証券で、2006年にサービスが開始されました。「証券のプロがITを活用してつくる証券会社」というコンセプトの通り、岡三証券の長年のノウハウが凝縮されたネット証券になります。ユーザーからの人気も高く、当初1億円だった資本金も年々着実に増加していることから、その人気の高さがうかがえます。
岡三オンラインの最大の強みは、「銘柄分析レポート」と「豊富な取引ツール」です。岡三証券専属のアナリストによる分析レポートは、口座を持っていれば誰でも無料で使用できます。投資の参考になるココだけの投資情報がつまっているので、この情報のために口座を開設しても得だと思います。また、取引ツールはネット証券の中でも最高の呼び声も高く、 岡三ネットトレーダープレミアム」という取引ツールには必要な情報が詰め込まれている特徴があります。岡三オンライン証券のメリットの詳細は、次章で詳しく解説いたします。
岡三オンライン証券のメリット
岡三オンライン証券は、先の「銘柄分析レポート」と「豊富な取引ツール」に加え、国内株式や投資信託を購入する際にもさまざまなメリットが享受できます。便利な投資環境も整っているので、資産運用にも注力できますよ。ここでは5つのポイントから、岡三オンライン証券のメリットを解説したいと思います。
約定金額が100万円までは手数料無料
岡三オンライン証券の取引手数料プランは、大きく分けて2種類あります。すなわち、「定額プラン」と「ワンショット」です。定額プランは、1日の約定金額の合計で手数料が決まるプランなのに対し、ワンショットは1回の注文金額で手数料が決まる特徴があります。
従来の定額プランでは、1日の取引金額が50万円までは取引手数料が無料でした。しかし、2020年11月からは現物・信用取引それぞれにおいて、100万円までの取引であれば無料で利用可能です。つまり、最大200万円分の取引手数料が無料で利用できるのです。
投資初心者の方であれば、100万円の上限であれば十分に利用範囲内ではないでしょうか。また、中級者以上の方でも、少額のデイトレードや短期のスイングトレードであれば、十分利用に値するネット証券と言えます。手数料を気にせずに取引をできるのは、投資家にとっては大きな魅力になりますね。
IPO投資に向いている
岡三オンライン証券は、IPO投資向きのネット証券です。IPOは「Initial Public Offering」の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「未上場企業が取引所に上場すること」を意味します。つまり、IPO投資は上場前の株式に投資することで、上場後の値上がり益に期待する投資手法なのです。
IPOに申込をする際、ネット証券によっては事前購入の資金を預ける必要がありますが、岡三オンライン証券では事前入金は不要です。そのため、IPO銘柄の購入資金を調達できなくても気軽に申し込めます。抽選に当たってはじめて、資金を工面すればよいのです。
また、岡三オンライン証券にはIPO抽選を有利にするプログラムがあります。優遇手数料コース対象の「超プレミア」「プレミアゼロ」「プラチナ」のランクになると、自動的に当選確率がアップするので、IPO投資を頻繁におこなう方は是非ご利用ください。例えば、「プラチナ」ランクであれば、投資信託保有残高が1,000万円以上で認定されます。つまり、岡三オンライン証券で長期的に投資をするほど、IPO抽選にも当たりやすくなるのです。
「IPO投資のためのサブ口座」としても活用できる証券なので、IPO投資に興味のある方は検討する余地ありですよ。
投資信託の買い付けが無料
証券会社によっては、投資信託の購入に1〜3%の手数料が必要になるところも多々あります。一方、岡三オンライン証券には「ZEROファンドプログラム」があるため、投資信託の購入手数料がすべて無料でおこなえます。
投資信託の運用において、購入手数料・信託報酬・売却手数料などのコストは投資成績に直結します。そのため、ファンドの運用成績だけでなく、手数料が安い証券会社・ファンド選びも重要なポイントになります。その点、岡三オンライン証券では、誰でも無料で投資信託を購入できるメリットがあります。初心者でも気軽に投資信託を始められると思います。
加えて、岡三オンライン証券には「移管手続き」にも優遇措置があります。他の証券会社で購入した投資信託を岡三オンライン証券へ移管する場合、その際の手数料をキャッシュバックしてくれるのです。具体的には、合計金額500万円以上の投資信託を移管する際にキャッシュバックサービスが適用されます。
投資信託は「1つの商品で複数銘柄への分散投資」ができる金融商品です。長期の資産形成にも向いており、初心者も始めやすい投資です。岡三オンライン証券で口座を開設したら、ぜひ投資信託もご検討ください。
豊富な取引ツール
岡三オンライン証券には、多様な取引ツールが搭載されています。投資家のレベルによってツールを使い分けることができるのです。投資初心者が使いやすいようなシンプル設計のツールから、複数の機能が備わった高性能なツールまで用意されています。なかでも「 岡三ネットトレーダープレミアム」は、最高のネット証券ツールという呼び声も高い取引ツールです。2021年には、「ネット証券ランキング取引ツール1位」(みんなの株式)を獲得したほど、たくさんの投資家に支持されています。
豊富なアナリスト情報
岡三オンライン証券には、「 投資情報局 」という会員限定の情報サービスがあります。所属アナリストによる銘柄の格付け情報やデイトレード向けの株式ランキングなど、投資情報局でしか手に入らない情報が満載です。「メイン口座は別にあるけど、投資情報のために岡三オンライン証券を開設!」というのも十分ありだと思います。
その他にも、マーケットの分析動画や投資セミナーなどの情報もあり、ネット証券の中でも投資情報面が充実している特徴があります。書籍などを購入しなくても、岡三オンライン証券のWebページをご覧になるだけで、たくさんの投資知識を吸収できるはずです。ぜひ投資の勉強にご活用ください。
岡三オンライン証券のデメリット
岡三オンライン証券にも、ご利用前に注意していただきたいポイントがあるので順に解説いたします。
投資信託の銘柄数が少ない
岡三オンライン証券の取扱投資信託数は、はっきり言って少なめです。大手ネット証券であるSBI証券や楽天証券が数千銘柄の投資信託を取り扱っているのに対し、岡三オンライン証券では約500銘柄しか扱っておりません。
お気に入りのファンドを取り扱っていれば問題ありませんが、取扱数が少なければ目当てのファンドを購入できない可能性も高くなってしまいます。「ZEROファンドプログラム」があるだけに、余計にデメリットに感じてしまいますね。
約定金額が高額の場合は手数料が割高
「岡三オンライン証券のメリット」の章でお伝えした通り、「約定金額100万円までの国内株式なら無料で取引可能」です。しかし、100万円を超える金額の場合、他の証券会社よりも手数料が高くなりがちです。
例えば、岡三オンライン証券で500万円の現物取引をする場合、定額プランで3,080円の手数料がかかります。大手のネット証券であれば、1,000円程度ですむことも多いので比較的割高と言えるでしょう。
約定金額が高額な場合は、手数料が高めになることはご留意下さい。
まとめ
今回の記事では、岡三オンライン証券の概要とメリット・デメリットについてお伝えしました。
岡三オンライン証券では、1日の取引金額が100万円までなら手数料無料で投資が可能です。信用取引も合わせれば合計200万円まで無料で取引できるため、初心者には十分な金額ではないでしょうか。また、IPO投資にも参加しやすい特徴があるので、岡三オンライン証券をきっかけにIPO投資を始めるのも面白いと思います。
手数料が安く、投資情報も豊富で、取引ツールの人気も高い「岡三オンライン証券」。高額取引や投資信託数の少なさには注意が必要ですが、十分利用価値のあるネット証券だと思います。証券会社選びでお悩みの方は、ぜひ岡三オンライン証券もご検討ください。