楽天ポイント運用がマイナス利益?!具体的な対処法を解説

2021年7月28日

「楽天ポイント運用」は楽天スーパーポイントを株式のように運用することで、ポイント増加を目指す楽天のサービスです。実際のお金ではなく、楽天市場や楽天カードの利用で貯まった楽天スーパーポイントで運用するため、「疑似投資サービス」とも言われます。現金の増減はないため、誰でも気軽に始められる特徴があります。資産運用について学ぶ機会の少ない日本人にとって、投資に触れるいい機会になるとも言えます。

しかし、疑似体験と言えでも投資である以上、楽天ポイントが元本割れするリスクも当然あります。「楽天ポイント運用を始めたけど、いきなりマイナス利益になっちゃった」という読者の方も多いのではないでしょうか。お金でないとは言え、現金と同じように使用できる楽天ポイントですから、特に投資未経験者は精神的ダメージもあるかと思います。

今回の記事では、楽天ポイント運用が上手くいかないときの具体的な戦術をお伝えしています。現実の株式投資とも共通しますが、楽天ポイント運用成功の鍵は「マイナス時の運用戦術」にあります。

すでに運用結果がマイナスでお困りの方、これからの赤字転落に戦々恐々の方は、本記事を参考にすれば枕を高くして寝られるでしょう。ポイント運用で楽天ポイントを増やして、楽天経済圏でセレブな生活を送りましょう。

楽天ポイント運用とは?

楽天ポイントは「現金の代わりに楽天ポイントを使用した資産運用」のことです。もう少し詳しく説明すると、かけた楽天ポイントは「楽天・インデックス・バランス・ファンド」という投資信託の値動きに連動して、増減するシステムになっています。

「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は楽天投信投資顧問が提供する投資信託のことです。簡単に言えば「株の詰め合わせパック」だと思ってください。「楽天・インデックス・バランス・ファンド」を1口購入するだけで、日本のみならず、米国、中国など全世界の国と地域に幅広く投資が可能です。また、投資対象は企業の株式だけでなく、債券も含まれているのが特徴です。現実の投資においても、「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は優れた投資商品なので覚えておいて下さい。

楽天ポイント運用は、この投資信託の価格に追随するように増減します。つまり、「楽天・インデックス・バランス・ファンド」の価格が上がれば楽天ポイントも増加し、「楽天・インデックス・バランス・ファンド」の価格が下がれば楽天ポイントも減少します。

実際のポイント運用では、アクティブコースとバランスコースの2種類から選択して運用を始めますが、今回はわかりやすく「投資信託に連動して楽天ポイントも増減する」ことだけを覚えていただければ十分です。

楽天ポイント運用でマイナスになることはあるの?

楽天ポイントの増減が投資信託に連動するということは、みなさんのポイント運用の成功は「楽天・インデックス・バランス・ファンドの肩にかかっている」ということです。そのため、「楽天・インデックス・バランス・ファンド」の価格が下がり続ければ、楽天ポイントもマイナスになります。しかし、そのような事態はよく起こることなのでしょうか?

先ほども出てきましたが、「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は全世界の株式と債券に幅広く投資ができる金融商品です。投資用語で「分散投資」と呼ばれる手法を利用することで、「負けにくい」投資を実現できます。もちろん経済状況などによっては一時的に下落することもありますが、世界経済の成長に伴ってこの投資信託も成長することが期待できます。

そのため、「楽天ポイント運用は比較的堅実な投資」と言えます。この事実を知っているといないとでは、後述する「マイナス時の具体的戦略」の成功率が大きく異なります。

また、初心者あるあるとして「負け続けたら楽天ポイントがマイナスになる」と勘違いされる方がいます。楽天ポイント運用では、どんなに悪くても運用中のポイントが0になるだけで、けっしてマイナスになることや、後日ポイントの請求が来ることはありませんのでご安心ください。

楽天ポイント運用がマイナスのときの心構え

楽天ポイント運用を始めて間もない方には、運用結果が少しでもマイナスになった途端に「負けた」と嘆く方がいます。

しかし、これは大きな間違いなのです。投資信託という金融商品は、小さなアップダウンを繰り返しながら、時間をかけて価格がプラスに転じるものです。短期的な目線では負け越す日があるのも当たり前です。そのため、一時的な含み損を抱えたとしても、けっして運用に失敗したわけではありません。マイナス局面を乗り越えれば必ずプラス局面がやってくるので、小さな変動に心を乱されないメンタルも重要です。

楽天ポイント運用がマイナスのときの対処法

ここでは、楽天ポイント運用がマイナスになったときの具体的な戦術について解説します。いずれの対処法も今日から実践可能なものですが、根幹としては先ほどお伝えした「堅実な投資という認識」「小さな変動を気にしないメンタル」が重要になります。ポイント運用がマイナスになってお困りの方は、ぜひご参考ください。

損切りは極力回避すべし

「損切り」は実際の投資でも使われる用語で、含み損を抱えた状況で資産を売却し、損失を最小限にとどめることです。被害を最小限に抑える効果があるため、投資スタイルによっては有用なこともありますが、楽天ポイント運用では賢明な手法とは言い難いのです。

なぜなら、前述した通り、楽天ポイント運用は「負けにくい」投資だからです。長期的な目線からは、「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は経済の成長に合わせて上昇することが見込まれます。そのため、極端な話、運用を開始してから放置するだけで価格は上昇していきます。それに連動する楽天ポイント運用も、時間をかければプラス利益を得やすいのです。

にもかかわらず「楽天ポイントで損をした」と感じる理由は、ポイント運用を短期的な投資と捉えているからです。小さな変動を気にするあまり、少しでも運用結果がマイナスになる度に損切りすることはおすすめしません。プラス局面の到来を待つためにも、元本となるポイントは利用予定のない余剰ポイントを使いましょう。

運用がマイナスだからこそ追加投資を検討

実際の投資でいうところの「逆張り」に似た手法です。下降局面において含み損を抱えた状態で追加投資をすれば、次の上昇局面でより大きな利益を得ることが出来ます。含み損を抱えての追加投資は少し勇気がいりますが、楽天ポイント運用は時間をかければプラス利益になりやすい投資です。よって、現在の運用成績がマイナスでも追加投資をしやすい特徴があります。

もう一つ補足するなら、目論見通りに利益を得られた場合、その利益確定は早めにおこなうことを推奨します。欲をかいてより大きな利益を得ようとしても、なかなか思い通りにはいかないものです。再びマイナス局面を迎える前に、利益確定してしまうのが無難と言えるでしょう。

ポイント保証キャンペーンも利用しよう

楽天ポイント運用の初回利用であれば、「ポイント保証キャンペーン」をご利用いただけます。ポイント保証キャンペーンでは、運用の結果マイナスになった楽天ポイントを返却してくれるサービスです。投資初心者でも気軽に投資を楽しめる理由は、ここにもあります。

ただし、ポイント保証キャンペーンにも注意事項があります。一番のポイントは、「マイナスポイントは全額返済されない」ということです。返済対象は最大でも300ポイントと上限があります。加えて、返済されるポイントは通常ポイントでなく、「期間限定ポイント」です。期間限定ポイントは有効期限があったり、利用対象に制約があったりするため、無駄にならないようご注意ください。

もしポイント運用が上手くいかなくても、ポイント保証キャンペーンというバックアップがあるのは安心ポイントですね。必ずポイント保証キャンペーンにエントリーしてから、ポイント運用を開始しましょう。

まとめ

今回の記事では、楽天ポイント運用がマイナス利益になったときの具体的な対処法をお伝えしました。

楽天ポイント運用は優良な投資信託に連動するシステムのため、大きなマイナスになりにくい投資です。加えて、もし含み損を抱えてもこれをチャンスと捉え、追加投資をすることでプラス局面での利益を最大化することができます。

実際の投資でもそうですが、含み損を抱えたときの行動が運用成績を左右します。楽天ポイント運用の場合、損失を抱えても一過性のことが多いのです。ぜひ長期的な目をもって、小さな変動に一喜一憂しない運用スタイルを目指していただきたいです。