IPOってなに?お得なの?IPOについて説明!
株式投資家の方にとってIPOは憧れの的でしょう。IPOで大きな利益をつかんだ投資家はたくさんいます。
株式投資家の中では必ず話題になるIPOですが、株式投資初心者の方は「IPOって何?」と言う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、投資家憧れのIPOについてわかりやすく説明をします。
最後まで読んでいただければIPOについてしっかり理解することができますのでぜひ最後まで読んでくださいね。
IPOとは?
IPOとは、日本語に直すと新規公開株という意味です。ちなみに、IPOはInitial Public Offeringの略称です。
IPOは、企業が自社の株式を証券取引所に公開し、すべての投資家が売買することができるようにすることです。
経済ニュースを見ているとたまに企業の新規公開のニュースを見ることがありますよね?まさにこのことがIPOなのです。
企業は、IPOを行うことにより一般の投資家から多額のお金を集めることができます。
では、このIPOですが、投資家にとってはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
IPOのメリット
投資家にとってIPOには様々なメリットがありますが、主にIPOのメリットは3つに集約されます。
- 高い確率で利益が取れる
- すぐに利益が取れる
- 損失が大きくならない可能性が高い
IPOのそれぞれのメリットについてわかりやすく説明しますね。
高い確率で利益が取れる
IPOは、手に入れることができれば高い確率で利益を取ることができます。
参考までに2020年のIPOの結果についてまとめました。
銘柄名 | (騰落率) 損益 |
オンデック | (+190.3%) +295,000円 |
クリングルファーマ | (+48.0%) +48,000円 |
SANEI | (+60.2%) +132,500円 |
東和ハイシステム | (+130.4%) +300,000円 |
ファンペップ | (+10.0%) +6,500円 |
グローバルインフォメーション | (+113.2%) +137,000円 |
東京通信 | (+98.7%) +123,400円 |
ENECHANGE | (+300.0%) +180,000円 |
交換できるくん | (+125.1%) +256,500円 |
ヤプリ | (+65.8%) +208,000円 |
Kaizen Platform | (+1.7%) +2,000円 |
ウェルスナビ | (+50.0%) +57,500円 |
ポピンズホールディングス | (-6.0%) -17,100円 |
いつも | (+134.4%) +207,000円 |
ココペリ | (+125.6%) +201,000円 |
インバウンドテック | (+28.1%) +160,000円 |
ビートレンド | (+257.5%) +721,000円 |
プレイド | (+99.4%) +159,000円 |
リベルタ | (+76.7%) +92,000円 |
オーケーエム | (+6.6%) +8,000円 |
かっこ | (+290.6%) +587,000円 |
バルミューダ | (+63.2%) +122,000円 |
ローランド | (-4.7%) -14,600円 |
Fast Fitness Japan | (+33.3%) +75,000円 |
ビーイングホールディングス | (+47.9%) +47,900円 |
スタメン | (+133.1%) +117,100円 |
バリオセキュア | (-4.4%) -10,000円 |
クリーマ | (+35.9%) +128,000円 |
ジオコード | (+142.0%) +177,500円 |
MITホールディングス | (+420.3%) +290,000円 |
アララ | (+120.0%) +168,000円 |
Retty | (+36.5%) +43,100円 |
プレミアアンチエイジング | (+37.0%) +153,000円 |
さくらさくプラス | (+47.4%) +110,500円 |
カラダノート | (+320.0%) +144,000円 |
アースインフィニティ | (+428.4%) +844,000円 |
日通システム | (+83.3%) +250,000円 |
ダイレクトマーケティングミックス | (-3.7%) -10,000円 |
タスキ | (+655.2%) +439,000円 |
アクシス | (+432.7%) +463,000円 |
ヘッドウォータース | (+1,090.0%) +2,616,000円 |
rakumo | (+204.0%) +255,000円 |
STIフードホールディングス | (+9.5%) +18,000円 |
I-ne | (+12.5%) +36,000円 |
トヨクモ | (+351.0%) +702,000円 |
グラフィコ | (+133.7%) +547,000円 |
まぐまぐ | (+319.8%) +259,000円 |
雪国まいたけ | (-4.5%) -10,000円 |
インターファクトリー | (+429.2%) +412,000円 |
ニューラルポケット | (+466.7%) +420,000円 |
ティアンドエス | (+150.4%) +421,000円 |
モダリス | (+110.0%) +132,000円 |
Sun Asterisk | (+72.7%) +50,900円 |
日本情報クリエイト | (+70.0%) +91,000円 |
アイキューブドシステムズ | (+202.2%) +631,000円 |
GMOフィナンシャルゲート | (+157.9%) +401,000円 |
KIYOラーニング | (+133.0%) +306,000円 |
Speee | (+78.8%) +227,000円 |
Branding Engineer | (+495.9%) +243,000円 |
グッドパッチ | (+299.6%) +206,700円 |
エブレン | (+270.4%) +365,000円 |
コマースOneホールディングス | (+335.6%) +537,000円 |
フィーチャ | (+805.8%) +419,000円 |
ロコガイド | (+130.3%) +260,500円 |
コパ・コーポレーション | (+126.5%) +253,000円 |
松屋アールアンドディ | (-7.9%) -7,200円 |
MacbeePlanet | (+28.3%) +51,800円 |
NexTone | (-2.4%) -4,000円 |
ニッソウ | (-25.3%) -95,000円 |
アディッシュ | (+70.8%) +87,100円 |
サイバーセキュリティクラウド | (+104.7%) +471,000円 |
ヴィス | (-8.0%) -6,600円 |
リバーホールディングス | (-25.0%) -24,000円 |
ゼネテック | (-4.7%) -8,000円 |
日本インシュレーション | (-7.6%) -7,100円 |
関通 | (+110.6%) +54,200円 |
リビングプラットフォーム | (-9.0%) -35,000円 |
ミアヘルサ | (-25.0%) -58,200円 |
ドラフト | (-22.7%) -35,900円 |
ミクリード | (-8.1%) -7,200円 |
木村工機 | (-14.6%) -35,000円 |
フォースタートアップス | (-8.0%) -14,200円 |
リグア | (-2.1%) -4,000円 |
コンピューターマネージメント | (+58.5%) +161,000円 |
ビザスク | (-12.7%) -19,000円 |
フォーラムエンジニアリング | (-21.4%) -28,000円 |
きずなホールディングス | (-4.3%) -10,000円 |
ウイルテック | (0.0%) ±0円 |
Kids Smile Holdings | (+20.9%) +47,200円 |
カーブスホールディングス | (-10.7%) -8,000円 |
AHCグループ | (+61.4%) +135,000円 |
ジャパン・インフラファンド投資法人 | (+6.3%) +6,000円 |
コーユーレンティア | (+32.8%) +62,000円 |
ジモティー | (+130.0%) +130,000円 |
いかがでしょうかかなり高い確率で利益を得ることができるとわかっていただけたと思います。
このように、通常の株式取引では考えられない高確率で利益を得ることができるのでIPOは投資家に人気があるのです。
すぐに利益が取れる
IPO銘柄は、公開した初日に売却することが基本になります。
つまり、すぐに利益を取ることができるのです。
一般的な株式取引の場合、長い期間保有しなければならないケースも多々ありますが、IPOの場合はすぐに大きな利益を取れる可能性があるのです。
長期間保有して利益が出るのももちろん良いことですが、短期ですぐに利益が取れるのは非常にありがたいことですよね。
すぐに利益が狙えることもIPOの大きなメリットになります。
損失が大きくならない可能性が高い
先程の表の通り、IPOは必ず利益が出るものではありません。中には損失が出てしまう銘柄もあります。
しかし先程の表を見ていただくと、損失が出てしまった銘柄でも、損失額はそんなに大きくない銘柄が多いことがわかるでしょう。
このようにIPOは百発百中で利益が出るものでは決してありませんが、損失出ても限定的である銘柄の方が多い事は大きなメリットになります。
IPOのデメリット
様々なメリットがあるIPOですが、当然メリットだけではありません。
IPOの主なデメリットは3つです。
- なかなか手に入れることができない
- 銘柄によっては損をすることもある
- ある程度まとまった資金が必要
IPOのデメリットについてわかりやすく説明しますね。
なかなか手に入れることができない
IPOは、手にすることができればかなり高い確率で利益を上げることができますが、IPO銘柄はなかなか手に入れることができません。
そもそもIPO銘柄は株数が少ないのですべての投資家に行き渡る事はほぼありません。
そしてIPO銘柄を欲しがる投資家は非常に多いので需要と供給のバランスが合っていないのです。
多くの場合、その証券会社のお得意様に行く場合が多いですが最近は完全公平な抽選でIPO銘柄の配分を決めている証券会社もあります。
しかし、あくまで抽選なので株数が少ない銘柄の場合当選する確率は決して高くありません。
このようにIPO銘柄は欲しくてもなかなか手にすることができないという事はデメリットと言えるでしょう。
銘柄によっては損をすることもある
先ほど2018年から2020年のIPO銘柄一覧の表を載せました。あの表の通りIPO銘柄は絶対に利益が出ると言うわけではありません。
銘柄によっては損をしてしまうという事はIPOのデメリットになるでしょう。
あくまで一般論ですが、発行株式数が多い銘柄は損が出やすい傾向にあります。
誰でも手に入れやすい銘柄は損しやすい傾向にありますので注意するようにしてくださいね。
ある程度まとまった資金が必要
IPOに応募するためにはある程度まとまったお金が必要です。
最近はひとくちIPOなど1株単位で購入することができるIPOを取り扱っている証券会社もありますが、基本的には100株単位で購入するのが基本になります。
例えば公募価格が1株1万円の場合、100万円のお金が必要になります。
このようにIPOに応募するためにはある程度まとまった資金が必要な事は小口投資家にとっては大きなデメリットになるかもしれません。
IPOを手に入れるためには
IPOには当然デメリットもありますが総じて見ると圧倒的にメリットが大きい投資であるといえるでしょう。
では、このIPOですがどのようにすれば手に入るのでしょうか?この章ではIPOの手に入れ方について説明をします。
IPOを手に入れやすくする方法は主に4つです。
- 主幹事証券会社の口座を持つ
- 複数の証券会社に口座を持つ
- 大きな金額を証券口座に入金する
- 担当者と仲良くなる
それぞれの方法についてわかりやすく説明しますね。
主幹事証券会社の口座を持つ
IPOを実施するためには証券会社の協力が絶対に必要です。
主にIPOの実務を取り仕切る証券会社のことを主幹事証券会社といいます。
この主幹事証券会社に大部分のIPO銘柄の発行株式が割り当てられますので、主幹事証券会社の口座を持つ事は非常に重要です。
割り当てが多い分、それだけIPOを手にする確率が高まるからです。
参考までに2020年の上位主幹事会社についてまとめました。
- 野村證券:22社
- SMBC日興証券:16社
- 大和証券:15社
- SBI証券:15社
- 東海東京証券:1社
やはり、IPOについては大手証券会社が強いことがわかりますね。
ネット証券に比べ大手証券会社は手数料が高いなど使い勝手が悪いところがありますが、IPOに備えて大手証券会社の口座は持っておいたほうがよさそうです。
複数の証券会社に口座を持つ
IPOは、主幹事会社に大部分の発行株式数が割り当てられますが、その他の証券会社にも割り当てはあります。
多くの証券会社に口座を持っておけば抽選で当たる確率が高まりますので、IPOに備えて主要証券会社の口座を持つようにしましょう。
大きな金額を証券口座に入金する
IPOは、証券会社の上得意の顧客に割り当てられるケースが多いです。
証券会社の上得意とは、大きな金額でたくさんの取引をしてくれる顧客になります。
いきなり取引実績を作る事は難しいですが、大きな金額を証券口座に入金しておくと、証券会社から見るとこれから大きな取引をしてくれるかもしれないと言う期待感を持ちます。
なので取引実績がない証券会社でも大きな金額を入金しておけばIPOに当たる確率が上がるかも!?
担当者と仲良くなる
証券会社の担当者も人です。担当者と仲良くなっておくとIPOを配分してくれる可能性が高まります。
ネット証券を中心に取引している方が多いと思いますのでなかなか証券会社の担当者と会う機会は少なくなっているかもしれませんが、担当者がついている証券会社を利用している場合は担当者との関係は良好にしておくようにしましょう。
まとめ
今回は、IPOについて説明をしました。IPOは短期で大きな利益を上げることができる可能性のある非常に魅力的な投資になります。
なかなかIPO銘柄を手にすることは難しいですが、今回、紹介した内容を参考にIPO銘柄を手にしていただき大きな利益を出していただければ幸いです。