松井証券は老舗なのに最先端?!特徴やメリット・デメリットを解説

2021年7月28日

投資を始めるに際して証券口座選びは何よりも大切です。投資ブームの影響もあり、いくつもの会社がネット証券業界に新規参入していますが、それぞれ取扱商品の種類や手数料などに大きな違いがあります。

今回テーマの「松井証券」は、創業100年を経過した老舗証券会社です。長い歴史のなかで培ったノウハウに加えて、さまざまな革新的サービスを投資家に提供してくれています。なかでも、手数料の安さと金融商品の多さには定評があり、顧客満足度が高いことからも、その人気がうかがえます。

この記事では、松井証券のメリット・デメリット、どのような投資家に向いているかをお伝えしています。初心者にも分かりやすく説明しているので、証券口座選びにお悩みの方はぜひご参考ください。

松井証券の概要

松井証券は、1918年に創設された老舗の証券会社です。創業当初から証券取引サービスを手がけており、1995年には日本で初めてインターネット証券に参入して大きく成長しました。2001年にはインターネット専業の証券会社として、初めて東証1部に上場しました歴史があります。ほかのネット証券よりも早く事業に参入したぶん、システムの安定性やネットセキュリティ対策などにも定評があります。

松井証券の経営理念は「顧客中心主義」です。顧客満足度を上げるために、さまざまな革新的なサービスを提供しており、「無期限信用取引」や「一日信用取引」などのサービスもその一つです。みなさんも、従来の常識にとらわれない数々のサービスを利用できるでしょう。

老舗の証券会社だけあって、その取扱商品数は豊富です。株式はもちろん、投資信託、REIT、FX、IPOなどの取り引きも可能です。もちろんNISAやiDeCoといった非課税口座にも対応しているので、これから投資を始める方の「メイン証券口座」として大いに活用できるでしょう。

このように、松井証券は老舗でありながら最先端の事業サービスを打ち出してきました。顧客満足度が高く、たくさんの投資家から信頼されているのも納得ですね。

松井証券のメリット

松井証券がたくさんの投資家に支持される理由はどこにあるのでしょうか。ここでは、松井証券のメリットを4つのポイントから解説したいと思います。

約定金額50万円以下では売買手数料0円

松井証券の最大のメリットは、株式取引の手数料の安さです。現物・信用取引ともに、「取引所とPTSの取引を合わせた1日の約定代金合計が50万円以下」であれば手数料0で投資ができます。それ以降も、「100万円までなら1,000円(税別)」「200万までなら2,000円(税別)というシンプルな定額設定が採用されています。

手数料の安さは投資の利益に直結します。いかに投資自体で利益を上げても、最終的には手数料を加味した利益で損得を計算する必要があります。資金が心許ない方や、投資初心者の方で少額投資をしたいのであれば、松井証券の手数料システムは魅力的なポイントではないでしょうか。

取扱金融商品が豊富

松井証券は、取引可能な金融商品の種類も豊富です。取扱商品の種類が少ないネット証券会社が多いなか、松井証券ではほとんどの金融商品への投資が可能です。株式であれば現物・信用取引、IPO投資、貸株サービス、PTS(夜間取引)が可能です。ほかにも、投資信託、FX、先物取引などが可能なので「メイン証券口座」の有力候補といえるでしょう。加えて、iDeCoNISAの開設も可能なので、非課税口座での運用を考えている投資家でも安心して利用ができます。

金融商品の種類と銘柄数の多さは、投資家の選択の幅を広げてくれます。金融商品ごとに証券会社を使い分けることも可能ですが、資産の管理が煩雑になるデメリットがあります。松井証券であれば幅広いポートフォリオを構築できるため、各投資家にピッタリの資産運用を展開できるでしょう。

投資判断も相談できる電話サポート

ネット証券の場合、対面式の証券会社ではないため、投資の相談やシムテムトラブルを対処しにくいデメリットがあります。その点、松井証券は投資家のサポート体制が充実している特徴があります。

その最大の魅力は、「投資のアドバイス」をもらうこともできる点です。「取引ツールの使い方がわからない」「口座開設の手続きで疑問がある」などのシステム面の問題だけでなく、具体的な投資の相談に乗ってくれるのです。2020年に始まった「株の取引相談窓口」は、専門のオペレーターが投資家一人ひとりに合ったアドバイスを提案してくれます。例えば、「どの銘柄を買うべきか分からない」「この銘柄の売りどきはいつか?」など、個別銘柄の取引内容に関する相談をすることも可能です。

投資初心者のうちはオペレーターのアドバイスを取り入れ、知識を蓄えながら投資をしてはいかがでしょうか。松井証券の口座さえ開設していれば、誰でも無料で利用できます。事前予約も可能なので、忙しい方でも待たずに相談ができますよ。

常時キャンペーンが開催

松井証券では、常時なにかしらのキャンペーンが開催されています。2021年4月執筆時点では、「クイズ正解者にAmazonギフト券をプレゼント」「FX口座開設と取引で、最大2万円キャッシュバック」などのキャンペーンが展開されています。過去には、口座開設でプレゼントがもらえたり、SNS投稿でQUOカードがもらえたりと、かなりお得なキャンペーンもおこなわれていました。

どうせ証券口座を開設するなら、少しでもお得に投資を始めたいですよね。松井証券で口座開設するときは、「公式HPのキャンペーン一覧」を確認してから手続きすることをおすすめします。

松井証券のデメリット

外国株式・ETF、債券の取扱いがない

松井証券では取扱商品数が多いというメリットをお伝えしましたが、すべての金融商品を網羅しているわけではありません。なかでも注意していただきたいのが、外国株式・ETF、債券の取扱いがないことです。投資の基本戦略として「分散投資」は大切ですが、松井証券だけでは「国内株式」に資産が集中しがちです。他の商品にも投資をしたい場合は、別の証券口座の開設が必要になるでしょう。

そこで、おすすめしたいのが「松井証券をメイン口座に、他のサブ口座も開設する」方法です。例えば、外国株式のなかでも人気の高い米国株投資にむいている「マネックス証券」を併用すれば、国内と米国への分散投資が可能です。マネックス証券の詳細については、こちらの記事で解説しているのでご参考ください。(→米国株ならマネックス証券!初心者・経験者にもおすすめのネット証券 リンク)

約定金額が大きい場合は手数料が高め

先ほどお伝えしたように、松井証券の株式取引手数料は、1日の約定金額が50万円以下なら無料です。50万円を超えた分については、100万円までが1,000円、200万円までは2,000円と、100万円ごとに1,000円の手数料が加算されるシステムです。シンプルで分かりやすい料金体系ですが、約定金額が50万円を超えた料金はやや割高です。そのため、大きな金額の取引をする場合は注意をしてください。

ツールの連携がいまひとつ

松井証券の取引ツールは種類が豊富ですが、それぞれが独立しており連携性はいまひとつです。そのため、種類の多さが逆に利便性を損なわせているともいえます。

現在の主流は、一つの取引ツールに株価ボードや発注機能が備わった多機能な投資情報ツールです。松井証券のツールは、必要な機能だけを利用したい場合はスマートかもしれませんが、マルチタスクには不便さを感じるかもしれません。さらなる改善に期待ですね。

まとめ

今回の記事では、松井証券の概要やメリット・デメリットについてお伝えしました。

松井証券は老舗のネット証券でありながら、個人投資家の満足度を高めるためにさまざまなサービスを提供しています。特に「約定金額50万円以下の国内株取引」をしたい方に、もっともおすすめできる証券会社です。50万円以下であれば手数料0円で取引ができ、国内株式の取扱銘柄数も豊富なため自由度の高い商品選択ができるでしょう。

加えて、投資初心者にとっては「手厚いサポート体制」も魅力的です。システム面だけでなく、投資自体の相談にも応じてくれるのでアドバイザーの意見を参考に投資に取り組めます。投資知識を学びながら実践経験を積めるので、「機会損失」を限りなく少なくできるでしょう。

外国商品や債券の取扱がないことはデメリットですが、マネックス証券など外国株式に秀でた証券会社を併用することで、お互いのデメリットを補完できます。メイン証券口座でお悩みの方は、松井証券を検討してはいかがでしょうか。皆さんの投資の心強い味方になってくれますよ。